2017年09月22日

巣立ちの日

雛が確認されてから2週間程、すくすくと成長し日に日に大きくなってゆくのが
目に見えて分かるほどでした。
雛がある程度大きくなってからは子供のエサ取りに忙しいのでしょう、親鳥が巣を
離れる時間が長くなり、朝に巣を離れては夕方に戻ってくるようになりました。
ある時は夕方になっても戻ってこず、「子供を見放したのではないか?」と
心配することも(しっかり夜には戻ってきていましたが)。

親鳥が巣を離れている間、雛鳥は最初のうちはじっとしていましたが、大きく
なるにつれ巣の中を歩きまわったり、羽を広げるような仕草を見せるようになりました。
こっちはそんな姿を見守るしかなく「間違って落ちたらどうするんだろう?」「落ちて
車道にひょこひょこと出ていって車にひかれはしないだろか?」とやきもきする毎日。

そんなある日、ふと巣を見ると雛鳥の姿が見当たりません!
「あー、やっぱり巣から落ちてどっかいってしまった!」と冷や汗・・・。
そう思った矢先、巣の奥の方に動くものが。
なんと雛鳥が枝を伝って巣の奥、上の方まで歩いていっているではありませんか。
雛鳥は枝の上で羽を広げる仕草をしたりしています。

そうするうちに両親鳥が巣に戻ってきました。
が、すぐに親鳥は巣を離れて近くの電線に止まりました。

いつものようにエサを運んできたのかと思い、巣から目を離して仕事に
戻りました。が、しばらくして気になって巣を見に行くと今度は本当に雛鳥の姿が
見当たりません!

「巣立ったんや!」

今思えば、親鳥が巣に戻ってきたのは雛鳥に巣立ちを促していたに違いありません。
そして電線で雛鳥が飛び立つのを見守っていたのでしょう。

もぬけの殻になった巣を見ながら、じーんときてしまいました。

巣立ってから数日、巣の前を通るたびに雛鳥が帰ってきてはしないかと目をやります。
寂しくなったけど、元気に生き延びてほしい。

そしてまた親鳥がこの巣に戻ってきて卵を産んでくれるのを待ち望んでます。
(キジバトは元の巣に戻ってきて再び産卵することもあるらしいです)

DSCN3844.JPG
見えにくいですが、巣の奥の枝に雛鳥がいます
posted by しゃちょう at 14:51| Comment(0) | 日記
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